浜松カーボニクスのカーボンナノチューブの特徴
また、バインダーを使用せずに紡績可能という特徴により、応用技術として高純度カーボンナノチューブ構造体への加工が容易です。
長い
LONG
ハンドリングが簡単です。
まっすぐ
STRAIGHT
高密度
HIGH DENSITY
高密度に一方向配向したカーボンナノチューブです。軽量高強度、導電性付加、熱伝導性を向上。
カーボンナノチューブは、電気伝導性・熱伝導特性・機械特性などに優れた材料特性を持つナノ繊維です。
その中で特に浜松カーボニクスのカーボンナノチューブは、「長さ」「まっすぐ」「高密度」が優れた製品です。
*カーボンナノチューブ取扱い上の安全性について
多層カーボンナノチューブが体内に取り込まれた際の安全性について、現在関係各所で研究・議論が進められています。しかしながら、はっきりとした対応指針は定められていません。当社は多層カーボンナノチューブの安全性について細心の注意を払うとともに、適切な取り扱い方法の検討も進めてまいります。皆さまにもご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
関連文献: 『長尺CNTが一方向に配向したカーボンナノチューブシートの電気伝導特性、熱伝導特性および機械特性』 静岡大学 井上 翼 著
応用技術
HCCのアプリケーション開発
導電性の付加と向上
熱伝導性の向上
軽量高強度素材開発
電池電極開発
センサー素子材料
応用技術事例
CNTを紡績する
Spinning the CNTs
- カーボンナノチューブ同士が連結し、メートルスケールで長繊維化する現象
- カーボンナノチューブが自動的に一方向に整列
- 結合剤は一切不要
- いろいろなカーボンナノチューブ構造体(カーボンナノチューブ紡績糸・カーボンナノチューブシート)に加工が容易
基板上に垂直に合成されたCNTアレイから「CNTウェブ」が引き出されます。
CNT同士はお互いにファンデルワールス力で結合されているためCNTアレイの端部を引き出すと”くっついた”CNTがほぐれながら引き出されます。
CNTウェブを上から見ると、CNTが良く整列していることが分かります。
引き出した方向に自動的に配列します。
CNTの長さは1mm程度ですが、それらが連結して長繊維化されます。
CNTウェブを引き出すための特別なツールは不要です。
ピンセットなどでつまみ出すだけでOKです。
CNTウェブに撚りをかけると糸になります。
写真の糸の直径は20ミクロン程度です。
CNT糸は一般的な撚糸と同じような構造をしています。
結合剤を使わずにCNTのみでできているため、電気抵抗が低く、熱伝導性の高い柔軟な繊維です。
CNTウェブを積層したCNT配列シート。電気・熱・機械特性には大きな異方性があります。
結合剤フリーながら、安定自立シートとして容易にハンドリングできます。
参考文献:
『長尺CNTが一方向に配向したカーボンナノチューブシートの電気伝導特性、熱伝導特性および機械特性』 静岡大学 井上 翼 著